本物しこう

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【野球は物理】 公式の実践活用(打球の落下地点の判断編)

どうも、本物しこうです。

 

今回は以前【野球は物理】番外編で紹介した松尾清貴著「偏差値70の野球部」(小学館文庫)(全4巻)の第3巻/守備理論「打球の落下地点の判断」について、どういう公式を活用するかについて説明してみます。

   

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以前のブログで「打球の落下地点の判断」は落体の運動(斜方投射)で説明できると書きました。

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〇斜方投射

 初速度v0と水平方向(x軸)との成す角度をθとした場合に以下の式が得られる。

(x軸)等速直線運動

 vx=v0cosθ

 x=vxt=v0cosθt …①

(y軸)鉛直投射(投げ上げ):鉛直方向上向きを正

 vy=v0sinθ-gt

 y=v0sinθt-gt^2/2 …②

 vy^2-v0^2sinθ^2=-2gy

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上記公式より、打球の落下地点でのy軸は概ねバットとボールが当たった高さとほぼ同じと考えると式②よりy=0、したがってv0sinθ=gt/2である。t=0ではないのでt=2v0sinθ/gとなる。

式①にt=2v0sinθ/gを代入すると、x=v0cosθt=2v0^2sinθcosθ/g=v0^2sin2θ/gが得られる。なお、g=9.8〔m/s^2〕≒10〔m/s^2〕である。

 

つまり、バッターがボールを打った瞬間に打球速度v0〔m/s〕と角度θ〔°〕を確認し、式x=v0^2sin2θ/10から打球の落下地点x〔m〕を判断するということのようである。

 

例えば、子供の試合で自分のチームが守備のときに、フライの打球が上がったときには守備についている子供たちに上式で導き出した落下地点を指示できれば(正規の捕球が認められれば)確実にアウトカウントを稼ぐことができるので、偏差値70の野球部だから判断できるのだとあきらめないで、普段の練習などで感覚を掴んで自分のものにしたいものです。