本物しこう

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【野球は物理】 公式の実践活用(ウインドミルスピードアップ編)

どうも、本物しこうです。

 

前回紹介した等速円運動について高校物理の問題集に野球に関連するような練習問題が見つかりませんでしたので、今回はこれまでの公式を活用した実践編に移りたいと思います。

 

その前にまずは公式に代入する数値/パラメータについて紹介します。ここでは、私の小学校の息子がソフトボールチームに所属しているので、小学校ソフトに関連した数値/パラメータとさせていただきます。

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[小学校ソフトボール]

―ボール(2号ゴム)

 重量m=163g(±5g)

―バット

 長さ ~81.3cm

 重量M=約600g

 反発係数e ※バットの種類による

―ピッチャー

 平均球速v=80~85km/h?(私の息子は70km/h)

[小学生の体形]

―身長 ※例えば https://www.e-stat.go.jp/dbview?sid=0003147022

―両腕を広げた長さ=身長

 肩幅=平均身長の1/4

 片腕の長さ=平均身長の3/8(両腕の合計長さ=平均身長の3/4)

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今回はソフトボールの投球/ウインドミルスピードアップ編です。等速円運動の公式v=を活用します。

例として、私の息子(5年生;11歳)が現在の球速70km/hから平均球速の80km/hにスピードアップするための方法を公式から解を導いてみます。

 

等速円運動の公式v=vは球速、rは腕の長さ、ωは角速度なので、球速vを70km/h→80km/hに、つまり8/7≒1.14倍アップさせるには、現在の体型のまま(rは不変)だとωを1.14倍にすることが必要です。球速はボールが手から離れる瞬間の角速度に依存するので、手元のスナップ(リリース時;ブラッシング)をより速くすることで球速アップが見込めるということになります。

 

なお、もう一つのパラメータrについては、上記リンク先より2015年の小学校(11歳)の平均身長が145.2cm、小学校(12歳)が152.6cm、つまり152.6/145.2≒1.05倍なので、角速度ωがたとえ同じであっても腕の長さrが1.05倍になるので現在の球速70km/h×1.05≒73.6km/hまでは体の成長だけで球速アップが見込めます。

 

結論として、私の息子は6年生になっても体の成長だけでは平均球速に達しないので、特にリリース時の腕の振りをより速くする練習をすることで、平均球速までスピードアップに繋がるということになります。

 

理屈っぽくなりましたが、理屈が分かれば努力の方向性が定まりますので、無駄のない練習が実践できるようになると思います。みなさんも物理の公式を使って練習方法などを考えてみてください。