どうも、本物しこうです。
今回は野球とソフトボールのバッティングの違いについて紹介したいと思います。お子さんに野球をさせるための入り口として地域のソフトボールチームに所属させている親御さんどは、この違いを知っておくことでスムーズにソフトボールから野球に移行させられると思いますので是非参考にしてみてください。
野球とソフトボールのバッティングの違いを考えるうえで、それぞれの投球の違いを理解する必要があります。
男性成人の場合を考えます。ピッチャーとキャッチャーの距離は、野球は18.44mに対し、ソフトボールは14.02mです。ちなみに、ピッチャーの日本最速の球速ですが、野球では日本ハム時代の大谷投手で165km/h、一方ソフトボールではホンダエンジの浜口投手で130km/hです。
上記より、リリースから捕球までの時間は以下の通りとなります。
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野球: 18.44m ÷ 165km/h = 1.12×10(-4)h = 0.402秒
ソフトボール: 14.02m ÷ 130km/h = 1.08×10(-4)h = 0.388秒
⇒ソフトボールの速い球速の体感が160km/hと言われる理由は上記計算からと思われます。
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では、初動からリリースまでの時間はどうでしょうか。これは計測したことがありませんので文献から適当に。。。(適当な文献かどうかはご容赦ください。)
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野球(クイック):0.72~1.10秒
http://www.waseda.jp/sports/supoka/research/sotsuron2006/1K03B162-5.pdf
ソフトボール:0.95~1.05秒
http://www.shitennoji.ac.jp/ibu/docs/toshokan/kiyou/52/kiyo52-10.pdf
⇒野球(クイック)とソフトボールが同じくらいの時間ということは、一般的には野球よりもソフトボールの方が初動からリリースまでの時間が短いと言える。
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以上より、以下の結論が得られます。
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ピッチャーの初動~リリース~捕球の時間(=バッターの準備時間)↓
野球 > ソフトボール
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ここまでわかれば、あとはどのタイミングで打つ準備すればよいかを考えればよいわけですが、私は子供がソフトボールから野球に移行するときになるべくバッティングフォームを変えずに移行させたいと考えていますので、以下の方法を提案したいと思います。
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<バッティングフォームを大凡分解>
0.構え
→1.ピッチャー側の足を上げる
→2.割れを作る
→3.インパクト
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野球:0→1→2→3
ソフトボール:(0→)2→3 ※(0と)1を省く
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プロ野球で、ソフトボールで言う1の動作を省くバッティングフォームが存在します。足を上げない代表的な打法、「すり足打法」です。ソフトボールで「すり足打法」をするとタイミングが取れるようになると思います。
なお、個人的には「すり足打法」ではないですが、落合選手(今は落合監督という人の方が多いですが)の打ち方は野球はもちろんのことソフトボールでも通用するフォームと考えており、子供に対して参考にさせています。(神主のところではなく足さばきを参考にさせています。)
いかがでしたでしょうか?
実際の子供のソフトボールでは2の状態で構えているにもかかわらず、トータルの動きが2→1→2→3となり、振り遅れてファールになったり空振りをしたりする子供をよく見ます。親御さんが理屈を理解したうえで子供に教えると良い結果が出ると思いますので、子供の努力任せに頼らず親子で一緒に頑張りましょう。
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